福岡市耐震推進協議会は、当協議会で引き受けた耐震診断に限って、ご依頼があれば耐震補強工事まで対応しております。
建物の耐震性を高めるため、主要な構造部分(壁や基礎、土台・柱下、接合部など)を補強します。
補強に使用する部材・工法は、公的機関の認定・試験等によりその性能が評価されたものを採用しています。
壁を補強すると言っても、むやみに壁を強くすればよいということではありません。壁の強さのバランスを整えることが重要です。これを見誤ると、建物の偏心率(重心と剛心の距離)整わず、揺れたときに建物がねじれてしまいます。
耐震診断の結果をふまえ、的確な位置・的確な強度となるように、壁を補強する必要があります。
■筋交いを入れて補強する
梁から土台の間に筋交いを入れることで、バランス・耐力を向上します。
■補強用面材や構造用合板を用いる
梁・土台の加工が必要ない補強方法です。床から天井までの壁を扱うだけなので、比較的短期間で施工できます。
壁を直下で支える基礎が脆いままでは、補強の意味を成しません。深いヒビ(クラック)も、無筋(鉄筋が入っていない)基礎も、適正に補強することができます。
■ヒビ(クラック)を補修
ひび割れが生じている箇所にエポキシ樹脂を注入して塞ぎ、一体化させます。
■無筋コンクリート基礎の有筋化
既設の無筋基礎の外側に、鉄筋コンクリート造の基礎を抱きあわせ、一体化して補強します。
土台が腐朽または蟻害を受けている場合や、柱下が傷んでいる場合など、土台の取り替えや柱根継ぎを行う必要があります。なお、取り替え材には必ず防腐・防蟻処理を行います。
重量のある陶器瓦を、軽量スレート瓦に取り替えることも、耐震性の向上に有効です。